バヌアツの地理と島|83の島・6つの州・主要な島をわかりやすく解説
バヌアツは、南太平洋に83の島が連なる島国です。
陸地面積は約12,189km²で、日本の新潟県とほぼ同じ大きさです。

ただし、その土地が一つにつながっているわけではありません。
島々は南北約1,300kmにわたって広がっています。
- 首都ポートビラがあるエファテ島
- 国内最大のエスピリトゥサント島
- 活火山ヤスール火山で知られるタンナ島
- Nagholで知られるペンテコスト島
同じ「バヌアツ」という国でも、島によって地形や文化、暮らしはかなり違います。
この記事では、バヌアツの場所、83の島、6つの州、主要な島、そして火山や地震が多い理由まで、地理の基本をわかりやすく紹介します。

バヌアツの人口や言語、文化、歴史、観光まで全体像を知りたい方は、「バヌアツとはどんな国?」もあわせてご覧ください。

バヌアツはどこにある国?

バヌアツは、南太平洋の「メラネシア」と呼ばれる地域にあります。
位置関係としては、オーストラリアの東側、ニューカレドニアの北東、フィジーの西側、ソロモン諸島の南東です。
世界地図では小さく見えますが、実際には南北にかなり長い国です。
北から南まで約1,300kmにわたって島々が連なっています。

日本で考えると、かなり広い距離ですよね…
しかも、その間が陸続きではなく、すべて海で分かれています。
この地理が、バヌアツの交通や暮らしを考えるうえで重要になります。
83の島が南北に連なっている

バヌアツは83の島からなる群島国家です。
ただし、83島すべてに人が住んでいるわけではありません。
政府系のインフラ資料では、65以上の有人島があるとされています。
また、83島のうち面積100km²を超える島は14島です。
最大の島はエスピリトゥサント島で、続いてマラクラ島、エファテ島となっています。
つまり、「83の島が同じような大きさで並んでいる国」ではありません。
大きな山岳島もあれば、小さな島もあり、島によって環境はかなり違います。
国土は新潟県ほど。でも、海は圧倒的に広い

バヌアツの陸地面積は約12,189km²です。
新潟県の面積は約12,584km²なので、陸地だけを比べるとほぼ同じくらいです。
ただし、両者には大きな違いがあります。
新潟県は一続きの土地ですが、バヌアツでは約12,000km²の陸地が83の島に分かれています。
さらに、バヌアツの排他的経済水域(EEZ)は約68万km²あります。

陸地だけを見ると小さな国ですが、海まで含めるとかなり広い国なのです。
なので、バヌアツを見るときは、「小さな島国」というより、
「広い海の中に島々が点在している国」と考えると分かりやすいでしょう。
旅行でも、この感覚は重要です。
地図上では隣に見える島でも、簡単に移動できるとは限りません。
飛行機や船が必要になるため、「何km離れているか」より「どうやって行けるか」を確認することが大切です。
バヌアツは6つの州に分かれている

バヌアツは、1994年から6つの州に分かれています。
北から順に、Torba、Sanma、Penama、Malampa、Shefa、Tafeaです。
州名の多くは、その地域を構成する主要な島や島群の名前を組み合わせて作られています。
| 州 | 主な島・島群 |
|---|---|
| Torba | Torres Islands・Banks Islands |
| Sanma | Espiritu Santo・Malo・Aore |
| Penama | Pentecost・Ambae・Maewo |
| Malampa | Malekula・Ambrym・Paama |
| Shefa | Shepherd Islands・Epi・Efate |
| Tafea | Tanna・Aniwa・Futuna・Erromango・Aneityum |
各州を構成する主要な島は、Vanuatu Department of Local Authoritiesの資料でも確認できます。
旅行者が6州すべてを暗記する必要はありません。
ただ、
「エファテ島はShefa州」
「タンナ島はTafea州」
「エスピリトゥサント島はSanma州」
くらいを知っておくと、現地の行政情報やニュースを調べるときに理解しやすくなります。
旅行者がまず覚えたい主要な島

83島すべてを覚える必要はありません。
初めてバヌアツを知るなら、まずは特徴の分かりやすい主要な島を押さえておけば十分です。
エファテ島(Efate)|首都ポートビラがある島

エファテ島には、バヌアツの首都ポートビラ(Port Vila)があります。
国際空港、政府機関、ホテル、レストランなどが集まり、多くの旅行者にとってバヌアツの玄関口になる島です。
エファテ島は面積約900km²で、バヌアツでは3番目に大きな島です。
初めてバヌアツを訪れるなら、まず覚えておきたい島ですね。

エスピリトゥサント島(Espiritu Santo)|バヌアツ最大の島

エスピリトゥサント島、通称「Santo」はバヌアツ最大の島です。
面積は約3,956km²あります。
国内最高峰のMount Tabwemasanaもこの島にあり、標高は約1,879mです。
中心都市はLuganvilleです。
Blue Holeや美しい海で知られる一方、第二次世界大戦の沈船SS President Coolidgeなどもあり、自然と歴史の両方が楽しめる島です。

タンナ島(Tanna)|ヤスール火山がある島

バヌアツ南部のタンナ島で特に有名なのが、活火山のヤスール火山です。
タンナ島はTafea州に属しています。
火山だけではなく、KastomやKavaなどの文化でも知られています。
「南太平洋の島国=海」というイメージを大きく変えてくれる島でしょう。


ペンテコスト島・アンバエ島・アンブリム島なども個性的

ペンテコスト島は、木造の塔から足首にツルを結んで飛び降りる「Naghol」で知られています
アンバエ島(Ambae)には活火山があります。
アンブリム島(Ambrym)も、火山活動やKastomで知られる島です。
ほかにもマラクラ島、エロマンガ島、エピ島、アネイチュム島など、バヌアツにはそれぞれ違った特徴を持つ島があります。
だからこそ、バヌアツ旅行では「バヌアツへ行く」と考えるだけでは少し足りません。

「どの島へ行くのか」まで考えることで、旅の内容がかなり変わってきます。
なぜバヌアツには火山と地震が多いのか?

バヌアツの地理を理解するうえで知っておきたいのが、プレートの存在です。
バヌアツは「New Hebrides Arc」と呼ばれる島弧の周辺にあります。
その西側にはNew Hebrides Trenchがあり、この地域ではオーストラリアプレートが沈み込んでいます。

こうしたプレート運動の影響で、バヌアツ周辺では地震活動が非常に活発です。
USGSも、バヌアツ周辺では大規模な地震が繰り返し発生する地域だと説明しています。
また、バヌアツの多くの島は山がちで、火山活動によって形成された島も多くあります。
つまり、ヤスール火山のような火山は単なる観光スポットではありません。
バヌアツという島国そのものの成り立ちと深く関係しています。
現在も地殻変動が活発な場所に、人々が暮らしている国なのです。
島々の地理は、暮らしや文化の多様性ともつながっている

バヌアツの地理を知ると、自然の話がそのまま文化の話につながってきます。
83の島が海によって分かれています。
さらに大きな島では、山や森によって地域同士が隔てられてきました。
こうした地理的な隔たりは、バヌアツに100を超える言語や、多様なKastomが存在する背景の一つと考えられています。
もちろん、「島が分かれているから言語が増えた」と単純に説明できるわけではありません。
3000年以上にわたる人々の移動や交流、地域ごとの歴史も関係しています。
それでも、
「なぜ人口約33万人の国に、これほど多くの言語や文化があるのか?」
と考えるとき、83の島からなる地理は重要な手がかりになります。
地理を知ると、バヌアツの文化や歴史も少しずつつながって見えてくるようになりますよ!

バヌアツの文化や歴史についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事をぜひ参考にしてみてください!

まとめ|バヌアツは83の島が広い海に連なる国
バヌアツは、南太平洋に83の島が南北約1,300kmにわたって広がる国です。
陸地面積は新潟県とほぼ同じですが、その土地は広い海の中に分散しています。
エファテ島、エスピリトゥサント島、タンナ島、ペンテコスト島、アンバエ島、アンブリム島など、島によって地形も特徴もかなり違います。
さらに、活発な地殻変動、島同士を隔てる海、山や森による地理的な隔たりは、バヌアツの交通や暮らし、文化の多様性ともつながっています。
バヌアツを理解するときは、「83の島がある」と覚えるだけでは少し足りません。
「広い海に散らばる、それぞれ違う島々が一つの国をつくっている」
このイメージを持っておくと、バヌアツという国がかなり分かりやすくなるでしょう。
そして、バヌアツ全体の人口・言語・文化・歴史・観光について知りたい方は、「バヌアツとはどんな国?」もあわせてご覧ください。



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