【2025年最新版】ユーレイルパスグローバル完全ガイド!【料金から使い方、座席予約、注意点まで徹底解説!】


本日はこんな疑問にお答えします!

この記事を執筆する僕は2025年にヨーロッパ14カ国をユーレイルパスを利用して旅をしてきました。
結論、たくさんの国・場所に訪れたいならこのパスは超おすすめです!!
この記事では、僕の実体体験を元に、ユーレイルパスのメリット〜デメリット、使い方、予約方法、おすすめの人などを徹底解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
ユーレイルパスグローバルとは?

ユーレイルパスグローバル(Eurail Global Pass)は、ヨーロッパ33か国の鉄道を自由に利用できる鉄道乗り放題パスです。
参考までに下記が対象の33カ国です。
- アイスランド 🇮🇸
- アイルランド 🇮🇪
- イギリス 🇬🇧
- イタリア 🇮🇹
- エストニア 🇪🇪
- オーストリア 🇦🇹
- オランダ 🇳🇱
- キプロス 🇨🇾(一部バス路線のみ)
- ギリシャ 🇬🇷
- クロアチア 🇭🇷
- スイス 🇨🇭
- スウェーデン 🇸🇪
- スペイン 🇪🇸
- スロバキア 🇸🇰
- スロベニア 🇸🇮
- チェコ 🇨🇿
- デンマーク 🇩🇰
- ドイツ 🇩🇪
- ノルウェー 🇳🇴
- ハンガリー 🇭🇺
- フィンランド 🇫🇮
- フランス 🇫🇷
- ブルガリア 🇧🇬
- ベルギー 🇧🇪
- ポーランド 🇵🇱
- ポルトガル 🇵🇹
- マルタ 🇲🇹
- モンテネグロ 🇲🇪
- ラトビア 🇱🇻
- リトアニア 🇱🇹
- ルーマニア 🇷🇴
- ルクセンブルク 🇱🇺
- 北マケドニア 🇲🇰
このチケット1枚で、ヨーロッパのほぼ全ての国を自由に旅をすることが可能です。
ユーレイルパスの料金とプラン

ユーレイルパスのプランは下記の通り。
- タイプ:連続orフレキシ
- 日数:15,22,1ヶ月,2ヶ月,3ヶ月(連続)/4,5,7,10,15日(フレキシ)
- 年齢:大人,青年,子供,シニア
- クラス:1等or2等
料金は選択するプランによって大きく変動するので、実際に自分の希望するプランを選択して確認してみてください!
1等席と2等席の違いは?
1等席と2等席の違いは、大きく分けると下記の通り。
- 長距離列車では通常 1 x 2 の座席レイアウト
- 一部の列車では 4 〜 6 席のコンパートメントあり
- 1 車両あたりの人数が少なめ
- 静かな車内環境
- 調節可能な座席
- 座席間の広いスペース
- より広い足元の空間
- 大きなテーブル
- コンセント(設備がない列車もあります)
- レストラン/食堂車がある場合の座席での追加サービス
- Wi-Fi(設備がない列車もあります)
- 通常 2 x 2 の座席レイアウト
- 一部の列車では 6 席のコンパートメントあり
- 多機能テーブル
- 一部の長距離列車にコンセントあり
- レストラン/食堂車での食事(利用可能な場合)
- 一部の長距離列車に Wi-Fi あり
- 座席の上または入口付近に荷物棚
当然1等席の方が快適に列車で過ごすことが可能です。(料金は1.5倍ほど)

1等席を利用した僕の率直な感想としては、移動をするだけなら2等席で十分かなと…
より快適に、もしくは景色のいい国の鉄道旅をしたい場合は、1等席の方が快適なのでおすすめ!
特に客層がよく静かで落ち着いていたのが良かったです!
ユーレイルパスの購入場所

チケットの発券に2,3日かかる場合もあるそうなので、最低でも3日前までには予約しておきましょう。
実際どれぐらいお得になるの?

一例として僕の今回の旅ルートで計算したものを紹介します。
- ポルト-ブラガ(往復) ¥5,000
- ポルト-リスボン ¥4,500
- リスボン-シントラ(往復) ¥2,000
- リスボン-マドリード ¥9,000
- マドリード-バルセロナ ¥7,500
- トゥルーズ-パリ ¥15,000
- パリ-ルクセンブルク ¥15,000
- ルクセンブルク-ブリュッセル ¥2,000
- ブリュッセル-アントウェルペン(往復) ¥4,000
- ブリュッセル-アムステルダム ¥1,5000
- アムステルダム-ケルン ¥10,000
- ケルン-ベルリン ¥5,000
- ベルリン-プラハ ¥6,000
- プラハ-ミュンヘン ¥5,000
- ミュンヘン-インスブルック ¥9,000
- インスブルック-リヒンテンシュタイン ¥6,000
- リヒンテンシュタイン-チューリッヒ ¥7,000
- チューリッヒ-ルツェルン ¥5,000
- ルツェルン-インターラーケン ¥9,000
- インターラーケン-ルガノ ¥20,000
- ルガノ-ミラノ ¥6,000
- ミラノ-ベルガモ(往復)¥2,000
(指定席料金は除き、運賃のみ、途中下車含む)
このルートをイギリスの鉄道をネット予約できるomioというアプリで1つずつ計算してみると、トータルで¥109,000円(2等席で計算)
僕のユーレイルパスは『フレキシタイプ・1等席・15日間』で¥85,000なので
¥109,000-¥85,000=¥24,000
つまり、¥24,000円お得になったというわけです。
僕は1等席(First class)なので約1.5倍の36,000円ほどお得になっている上、途中下車や毎回予約の手間もないので総合的にもっとお得に感じました。
実際、ヨーロッパの鉄道は短距離でなければ基本片道5,000円を超えてくるので、最低でも1日2回、もしくは長距離移動をする人は、数万円単位でお得になる場合がほとんどです!

実際に予定ルートを検索して計算するのもいいですが、ヨーロッパの鉄道は時間帯や予約のタイミングによって値段が変動しますし、
急遽列車の運休や変更もあるため、普通のチケットだと払い戻し等も正直めんどくさいです..
その点、ユーレイルパスは予約が必要ない列車の場合は、予約する手間やスケジュールを気にしなくていいし、乗り換えが多いルートでも焦らなくていいし、なんなら気分で途中下車したりすることもできて、
ノーストレスで、かなりコスパも良い便利なパスだと思います!
予約・購入、アクティベートするまでの手順
それではユーレイルパスの予約〜アクティベートまでの手順を簡潔に解説します。

予約後、すぐに確認メールが届きます。
Planner)」をダウンロードし、アプリを開く
下記のアプリをダウンロードしましょう。


「Get Started」をタップして、「Eurail Pass」を選択する


「Add a pass」を選択し、名前と6桁のパス番号を入力しましょう。

パス番号はKKdayで予約後にメールで届く詳細に記載されています


「旅の名前」は適当でOK。
「ヨーロッパ周遊〇〇/〇〇〜/〇〇」みたいな感じで自分がわかりやすい名前をつけておきましょう!

パスポート番号はパスを提示する際に確認されることもあるので、間違えないように…
また、利用日も間違えないようにしっかり確認しながら打ち込みましょう!
アクティベート完了したら、旅の予定が決まっている場合はアプリでルートを検索し、保存しておくと旅が便利になりますよ!

こんな感じで乗車予定の列車を保存できる
上記の流れで行えば、10分以内で完了すると思います。
ユーレイルパスの使い方
では、実際にシュミレーションをしながら使い方を解説します。
例)ポルトガルのポルトからブラガへ移動する場合

残念ながら、アプリは日本語対応していないので英語で入力しましょう!

希望条件に当てはまる列車をタップする。

1番下の「Save journey」をタップして保存する。

画面下の「My Trip」をタップして、予定に追加されているか確認する


ちゃんと保存されていたらOK!

乗車する前に「My Trip」から乗る予定の列車を選択し、ボタンをタップする。
初回の場合は「本当に有効にしてもいい?」という英語のメッセージが来るので「YES」を選択する
ボタンが黄色になってQRコードが表示できるようになればOK

「My Pass」をタップし、「Show ticket」をタップ。


QRコードが表示されるので改札がQR対応の場合、もしくはスタッフに確認を求められたら提示する
基本的にはこの流れを覚えておけばOKです!

たまに田舎の小さい駅に行くと改札はあるけどQRが読み込めない駅があります。
そういった時は、改札の横にある呼び出しボタンを押してカメラ越しにQRコードを見せると遠隔で開けてくれます。
最悪分からなかったら駅員さんに聞いたら教えてくれるので、そこまで不安にならなくて大丈夫ですよ!
座席予約の方法
経験上、基本的に座席予約しなくても座れますが…下記のように「Seat reservataions required」と記載されていると、ユーレイルパスでも座席予約が必要になります。

つまり、運賃は払わなくていいけど、座席指定料€5は払う必要があると言うことです。
アプリからの予約方法は下記の通り。

アプリ下部のMy Tripから保存した便を選択しましょう。

[How and when to book?]するとネット予約が可能かどうか、可能な場合は予約できるサイトを教えてくれます。

上記の[Book seats]をタップしてユーレイル公式のネット予約サイトへ行きましょう。
アプリで保存した便がWebサイトにも紐付けされているのでかなり便利です。
ネット予約できない場合は、下記のように表示されます…

その場合は直接駅に行って予約しましょう。(下記にて詳しく解説)

列車によって上記のように席のクラス・種類があるので自分のユーレイルパスと同じ、もしくは希望の席を選択しましょう。
カートに入れ、オンライン決済したら予約完了です。
メールでも通知が来るので確認しておきましょう。
この手順で行えば、ネット予約が可能です。
正直、上記の説明でイマイチ分からなくても実際にポチポチと触ってみれば、すぐに理解できるはずです。
なお、この座席料の支払いは、アプリで対応してない場合もあります…

ではどうするのか?
基本は、窓口に行けばOK!

上記の駅の窓口に行って、アプリの画面を見せて

「〇〇に行きたい!」「ユーレイルパスは持ってるよ!これ〜!」
こんな感じで伝えれば、OKです。
アプリに表示されている値段を支払って紙チケットをもらいましょう!


僕は突発的で「ここに行こう」と決めてしまうタイプなので、結構の頻度で窓口を利用してました。
時間の余裕があるなら窓口でもいいかと…
基本、上記で解説したネット予約の方法で予約できない場合は、現地予約のみと思っていただければ大丈夫です。
ユーレイルパスがおすすめの人

ユーレイルパスグローバルをおすすめする人は下記のような人です。
- お得にヨーロッパを旅したい人
- ヨーロッパ旅の移動を鉄道でしようと考えている人
- 無計画でヨーロッパ旅をする人(周遊・横断など)
- とにかく多くの国・地域を旅したいと考えている人
- ヨーロッパ周遊予定の金欠バックパッカーの人
- 毎回チケットの予約やスケジュール管理が面倒な人
上記に1つでも当てはまるなら検討する価値あり。
ぶっちゃけ言うと、「鉄道はほぼ利用しない…乗っても数回」みたいな人以外は、金銭以外の面でもかなり便利でお得なパスだと思っています。
例えばですが…
チケット予約不要で乗車できてストレスや手間ゼロ!(座席指定でない場合)
途中下車し放題、飽きたら次の街へ行くことができて自由度の高い旅が可能
乗車時間を夜や深夜帯にすれば宿代浮くし、大移動すればするだけ移動費をお得に…
浅く広くいろんな国を見るのに最適!
などなど….
このような感じでお金以上に利便性にも優れているチケットだと思います。
注意点

ユーレイルパスを利用する上での注意点は下記の4つです。
- 「Not in Pass network」の表示は利用不可
- パスを持っていれば、全て無料で乗り放題ではない
- パスポートは常に携帯しておくこと
- 大都市行きまたは寝台列車は早めに予約を…
それぞれ解説します。
「Not in Pass network」の表示は利用不可
ほとんどが特殊なルートや高速列車、観光列車なので、普段の移動には支障が来ないかと思いますが、「Not in Pass network」と書かれた列車は残念ながらユーレイルパス対象外です…

乗車したい場合は、お金を払って乗りましょう。
パスを持っていれば、全て無料で乗り放題ではない
ここまでの解説で理解していると思いますが、ユーレイルパスを持っているからと言って全ての列車が無料で乗り放題というわけではありません…
ルートや観光列車、寝台列車などによっては座席指定料がかかります。

座席指定が必須の列車の場合は、日本の新幹線の自由席みたいなのがないので、席の予約をしないとそもそも乗車できない訳です。
それが「Seat reservataions required」と書かれた便になります。

乗車する列車によっては、追加料金がかかることをお忘れなく…
パスポートは常に携帯しておくこと
ほとんど確認されなかったですが、稀にパスポート確認されます。
またEU加盟国内の移動でも国や駅によっては、降車後にパスポートチェック係みたいな人が巡回しており、提示を求められることがあります。

乗車時はもちろん、国をちょっと通過・移動する時も忘れずに携帯しておきましょう!
大都市行きまたは寝台列車は早めに予約を…
大都市間の移動、寝台列車は直前だと満席になる傾向が高いです。
僕の実体験ですが、「リスボン-マドリード」「トゥルーズ-パリ」の2つの便では乗り換えの列車が満席で、よくわからない街に夜中にポツンと残された経験があります…笑
あまり無計画で行く人はいないと思いますが、大都市間の移動、寝台列車に乗る予定の際は早めの予約をおすすめします!
よくある質問!

以前僕がインスタで紹介した際にきた質問をまとめました。
トータルでお得になるか分からないけど利用するべきですか?
実際に僕がユーレイルパスを利用してみて感じたメリットは下記の4つです。
- 乗れば乗るほどお得になる
- チケットの予約が不要なのでラク
- 途中下車もできていろんな場所に行ける
- 急な予定変更にも柔軟に対応できる
- アプリで管理できてラク
もちろん、乗る回数が少なすぎる場合はユーレイルパスは不要だと思いますが、ギリギリお得になるかが分からないレベルの場合は、絶対にユーレイルパスがおすすめです。
上記の通り、座席指定が必須の列車でない限り、毎回受付やネットでチケットを買う手間が省けるし、途中下車など自由度の高い旅をすることができます。
また、ヨーロッパは急な列車の変更や運休もある為、運悪くスケジュール変更に出会してしまった際は、
その度にチケットの払い戻しや変更をするのも大変ですが、ユーレイルならそう言った手間なく柔軟に対応ができます。

実際に今回こう言ったシュチュエーションに遭ってしまいましたが、ユーレイルパスのおかげですぐルート変更ができて助かりました。
また、「乗り放題」ってわかっていると「あんまりこの街面白くないな〜」って思えば、「じゃあ隣町行ってみよ〜」みたいな感じで意外と身軽に行動できるのもメリットかなと思います。
迷うぐらいの料金差なら買った方がいいと僕は思いますよ!
まとめ!
いかがでしたでしょうか?
ここまでかなり詳しく解説しましたが、別に難しく考える必要はないです。
購入してアプリをインストール、アクティベーションをして1度乗車して仕舞えばすぐに慣れます。
最悪、スタッフに聞けばいいし、英語が話せなくてもユーレイルパスのQRコードを見せれば親切に教えてくれるので、全然心配しなくて大丈夫!
買うか迷っている方も金銭以外の利便性など総合的に見ると、かなりお得ですし急な予定変更にも対応できる万能パスだと思いますので、ユーレイルパスを駆使して、
ヨーロッパ旅行を存分に楽しんでください〜!
それでは!Hava a safety trip!!!